今回も2.4GHz帯パワーアンプで使用した東芝のMMICの同じシリーズで「TMD1013−1−431」を入手しましたので、実験をしてみました。 
 
このモジュールはパワーMMICで、9.5GHz〜12GHzまで広帯域で使用できます。
  
スペックは下記の通りです。
  
TMD1013−1−431 
VDD:10V 
VGG:−5V  
POWER:33dBm TYP(P1dB) 
FREQ:9.5GHz〜12GHz 
GAIN:25dB TYP
  
  
このMMICも入出力が整合されており、とても使いやすいデバイスになっております。 
ドレイン電圧は10Vで、ゲートバイアス電圧は−5Vで、IDは1.8A程度になりました。 
GAINは約25dBもあります。、出力は33dBm以上となっています。 
  
今回もメーカのデータシートを見ながら適当に基板に実装して実験して見ました。 
基板は以前製作した2.4GHzパワーアンプと共通で、0.6mm厚のテフロン基板(R−4737)で製作しています 
 
 
  
実験に当たっては、アルミミーリングケースに回路を組み込み、内部にレギュレーター(LM338T)でVDD電圧を得ています。 
VGG電圧はLM2662を使用して−5Vを得ています。 
今回も回路に保護回路を入れています。ゲートバイアス電圧が入らない時には、ドレイン電圧が1V程度まで降下します。
  
	    入出力コネクターには、SMAJ端子を使用しています。電源端子は1000pFの貫通コンです。
  
	    
 
  
	    
	    
	    SGから10.24GHzをCWモードで入力して電力を測定しています。 
	    パワー計はHP437B+HP8481Bで測定しました。
  
	    
周波数:10.24GHz 
入力:10mW 
電圧:13.8V(VDD 10V) 
VGG:−5V (IDset1.7A) 
出力:1.5W以上(ピーク)
  
 
  
	    ほぼ無調整で、1W以上のパワーが出ました。 
	    電流値は13.8V入力で1.7A流れるので、かなりの発熱があります。 
	    このMMICも温まってくると、当然パワーは下がってきますので、十分な放熱が必要です。 
	     
	   
	    
  
	    このMMICも広帯域アンプですので、9GHz〜13GHzまで測定しましたが、5dBほどゲインの変動があるようです。
  
	    このMMICも調整がほとんど必要ないので、自作には簡単に出来そうです。 
  
	    
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