バーブラウンオペアンプ仕様ステレオヘッドホンアンプの製作
●電源回路の試作
電池では、長期間使用するには難点が有りましたので、トランス式の電源を製作してみました。 まずは、電源回路を設計してみました。
部品は手持ちの物を使用しましたが、この定数でも問題なくリップルも非常に少なく出来ました。
実際にアンプに接続して試聴してみましたところ、音の出が非常に良くなり、特に低音域での音質はとても良くなりました。
アンプに電源回路を接続するときは、基板の+、-、GNDに接続します。(電池の場合はGNDは使用しません)
今後は基板化をして行きたいと思います。
●特性
電源を製作しましたので各種の測定をしてみました。 周波数特性
入力:200mV 出力負荷:30オーム抵抗 VRはセンター位置
測定器:MAK-6581 オーディオアナライザー (メグロ)
かなりの広帯域特性で、非常にフラットです。
FRQ-LEVEL MAK-6581
歪率測定
DISTORTION
入力:300mV 出力負荷:30オーム抵抗 VRはセンター位置 周波数:1KHz
測定器:MAK-6581 オーディオアナライザー (メグロ)
測定値:0.023% S/N:92dB
非常に低歪みです。
GAIN特性
出力負荷:30オーム抵抗 VRは最大位置 周波数:1KHz
測定器:MAK-6581 オーディオアナライザー (メグロ)
出力1.1Vあたりからクリップし始めます、まずこんな大音量でヘッドホンで聴く人はいないでしょうが。
HP infinium オシロスコープ
オシロスコープで波形も見ましたが、歪みもなく綺麗な波形を観測できました。
2007.3.31(更新)
●ケースの製作
今度は要望の多かったケースを製作してみました。 ケースにはタカチのケースを使用しています。また、電池動作とACアダプターでも動作するように、背面にDCインレットを設けています。 ケースは持運びが出来るように、なるべく小型に組み込みを考えて製作しました。 出来上がってみると良い感じです。 2007.4.5(更新) ●電源基板の製作
やっと電源の基板が出来上がり、早速製作してみました。 基板はFR−4の1.6mmで製作しています。 この基板の回路は、汎用的に製作していますので、オペアンプ電源から、オーディオ用のプリアンプの電源といろいろと利用することが出来ます。 今回は+−8Vで製作しています、電流は30mA程度までは大丈夫かと思います。 出力電圧は安定化していますので、リップルも非常に少なくなっています。 また、トランスとレギュレーターICを変更すれば+−12Vでも製作は可能です。 早速この電源でヘッドホンアンプを駆動させてみると、低音域の音の出がとても良くなり、音質もメリハリが出た感じで、解像度も向上した感じです。 歪率は僅かに低下し、また電源電圧が上がったことで、9V電池に比べて出力も増加しました。 基板サイズ:W30×D92×H30mm 重量:83g 2007.4.9(更新)
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