LM2577(ナショセミ)を使って昇圧コンバータを作ってみました。 このICは降圧、昇圧と各種のシリーズが出ている、電源用のICです。 機能はステップアップ( 昇圧)、フライバック、およびフォワー ドコンバータ型スイッチング・レギュレータの電力/ 制御機能のす べてを内蔵したモノリシック集積回路です 。 このデバイスには12V、15V の固定出力電圧バージョン、およびADJ の可変出力電圧バージョンがあります。 今回は固定出力を可変型として使用しています。 これは間違えて出力値を設定しても、過電力にならない為です。 実験結果ですが、
また入力電圧が変化しても、安定した出力電圧が得られますので、バッテリー が電圧降下しても、出力電圧は一定に保たれます。 電源の出力波形をオシロスコープで観察してみました。 フライバック方式の昇圧コンバーターですので、スパイク電圧が観測できました。
周波数は100KHzでスパイク電圧は0.6Vp−p有ります。 1V/DIV,10uSEC そこで、スパイク電圧を除去するために、出力側に10000μFのコンデンサー を挿入すると、かなり軽減されました。 1V/DIV,10uSEC 次に入力側の波形を観測してみましたところ、出力と同じように 100KHzのスパイク電圧を観測することができました。 1.2Vp−pのスパイクを観測できます。 1V/DIV,10uSEC 入力側がバッテリーでは問題ないのですが、他の装置から電源を使う場合は、 場合によりますが、影響が出るかもしれません。 そこで、電源フィルターを製作して、スパイク電圧の軽減をさせてみました。 1V/DIV,10uSEC ほとんど波形を観測出来ないまでに軽減できました。これで入力側には影響がなくなるとお思います。 自動車等で使用するときは、かなり有効です。 ・電源フィルター 簡単なケースに入れてみました。
これでしたら、移動運用にも楽に持って行けますね。 FT−817等の無線機は電圧が低くなると、パワーが出なくなるので重宝します。 実際に使用したところ、ノイズも無く快適に運用できました。 13.8V昇圧コンバーターの回路図はこちらです(PDF) ご注文、ご質問はこちらまで |