nakamichi DAC−101の改造

今回もカーオーディオでも有名なナカミチの「DAC−101」を改造してみました。
このD/Aコンバーターはバブル期に販売された最級なD/Aコンバーターです。
最近では中古で格安に入手できます。

今回も惜しげなく、この高級ヘッドユニットを分解してみました。



写真はカバーを外し、内部の基板を外したところです。
銅板のシャーシの中にDC-DCコンバーターが入っているようです。
基板は多数のフィルムコンが使われており、ケミコンもニチコンミューズで当時としては贅沢な構成です。
右上の銅板カバーの中に16bitのD/AコンバーターIC「TDA-1541」のシングルクラウンが2個入っています。
いわゆる選別品を使用しています。

出力段はオーディオ用トランジスタのプッシュプル構成のようで、カーオーディオ用としては贅沢な構成になっております。
16bit 4倍オーバーサンプリングとCD用のDACでは十分な性能を持っています。
最近のカーオーディオでは普通になったDVD等には対応できません。また入力は同軸デジタルの1ポートのみです。



またシャーシには3端子レギュレーターが4個付いています。
それぞれ、7805、7905、7815、7915です。どれも1Aタイプです。
このレギュレーターで5V系の±電源、15V系の±電源を作っています。
なぜかこの回路に問題があるらしく、中古で入手したこの機械も修理したようです。
そこで保護用のチップダイオードをパターン上に取り付けました。

写真の右側の端子(青、黒、赤)がDC-DCコンバーターからきた±電源
隣の緑色のコンデンサーがニチコン25V 100uFです。



もう古い機種ですので、ケミコンは全て交換しました。
基板にはニチコンミューズの100uFが付いていますが、今回はオーディオ用の470uFに全て交換しました。



オペアンプはノーマルでは「JRC 5532D」が4個使用されています。

このオペアンプは低ノイズの2回路オペアンプです。
今回は私の好みの音質である、バーブラウンの「OPA2134AP」に交換しました。




出力コンデンサーはこれもニチコンミューズの22uFがついています。
ちょっとこれでは物足りないので、サンヨーのOSコンに交換しました。



改造した基板 TDA−1541A-S1のシングルクラウンが見える。
(コンデンサー、オペアンプは交換済み)



今回は簡単な改造ですが、現在までまだ試聴が出来ていません。

試聴しましたら、またレポートします。



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