この記事は、個人的な意見も含まれていますので参考程度にお読みください。
周波数にかかわらず、RFパワーアンプが壊れる時があります。
私も何度も経験がありますが、その多くは使用上の不注意が原因でした。
RFパワーアンプ(特にGHz波帯)はリニア動作の製品が殆どです。
マイクロ波アマチュア無線ではFMで交信することが多いので、どうしてもC級動作領域、飽和領域で使うことが多いようです。
そのような場合、ちょっとした不整合があると、その出力パワーがRFアンプに反射で戻ってきて、簡単にデバイスが劣化、破損することが有ります。
特に、出力切り替えに、同軸リレーを使っている場合、リレーの切り替わりのタイミングが、パワーアンプの出力タイミングに合わない場合、一瞬のオープン、ショート状態になり、パワーアンプが全反射で壊れることが有ります。
もちろん、アンテナ等を接続しない、または不整合状態でRFを出力すると、デバイスが壊れたり、劣化したりします。
飽和領域でRFパワーアンプを使っている場合は、一瞬の不整合でも瞬時に壊れます。
業務用のパワーアンプ等は反射に耐えうる設計や、アイソレーターの装備で、保護回路が確り出来ていますが、アマチュア用ではこの様なパーツは非常に高価で入手困難なことも有り殆どの場合、装備されていません。
もし、パワーアンプを壊したくないのであれば、最大出力の50%程度で使用するか、アイソレーター等の保護回路を取り付けをしなければ、よほど注意していないとアンプを壊してしまいます。
また、同軸リレーを使用するときは、そのタイミングを十分考慮してください。
マイクロ波用の同軸リレーは切り替えに、数十ミリ秒〜数百ミリ秒掛かります。
その為に多くの場合、RF出力の到達後に同軸リレーが動作するので、アンプに過負荷を与えることになります。
使用するシステムにシーケンス動作(遅延動作)させて、必ず同軸リレーが切り替わった後にRF出力が出るように工夫するとよいでしょう。
また、同軸リレーの動作は遅いので、チャタリング防止の為に、FMで有っても動作時間に少し遅延を設けると良いと思います。
パワーアンプ、プリアンプ共に故障の原因の多くは、同軸リレーの動作不良やチャタリングです。
キャリアコントロールを使用している場合は、特に注意が必要です。
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7L1WQG
2015.03.10修正
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