1200MHz 2W FM−ATV送信機の製作


前面 アマチュア無線では電信、電話以外にも各種のモ−ドが許可 されています。
その中でも、リアルタイムに画像を送れるのがアマチュアテレビ、 ATVといわれるモ−ドです。
ATVモ−ドでは、テレビ電話の様にリアルタイムに相手の顔を 見ながら、また移動では周りの景色を見ながら交信をすることが 出来ます。

ATVにはFM−ATVとAM−ATVが有りますが、現在では FM−ATVの方が主流になっています。
FM−ATV方式はBS放送にも使用されており、映像だけでしたら BSチュ−ナ−で受信することが出来ます。(1280MHz)
もしアナログCSチュ−ナ−をお持ちでしたら、映像と同時に音声も 受信可能です。
その他には、マキ電機、ミリコム等、各メ−カ−より専用の受信機も 発売されています。
また自作するかたは、秋月電子より各種キットが発売されてますので これを利用すると良いでしょう。

背面 さて製作ですが、1から全てを自作する事も可能ですが、基板の製作と 部品集めが初心者には、かなり困難です。
その上、音声と映像を送るには(F9モ−ド)VCOの変調回路が必要で、 また調整も大変なので、ここはマキ電機のATVユニットを使いました。
このユニットは完成品で約30mmWの出力があります。
これに、ビデオカメラ等からビデオラインと音声ラインを接続すればすぐ に送信できます。
なお室内、近距離であれば、この出力でも十分実用になります。

本格的にするには、もっと出力が欲しくなりますが、30mmWでは 1200MHz用パワ−モジュ−ル M57762をドライブ出来ま せんので、もう一段パワ−アンプが必要です。
そこで、私が製作した送信機ではこのホ−ムペ−ジで紹介したパワーアンプを使用し、 出力を2Wとしました。

FM-TV基板ユニット   FM-TV基板ユニット(PLL仕様)


回 路 構 成

(ビデオカメラ)---(マキ・ユニット)---(アンプ FMC080802)

---(送受リレ− G4Y152P)---(アンテナ)

内部構成   内部構成

送 信 周 波 数 1280MHz帯
電 波 の 形 式 F5・F9
変 調 の 方 式 リアクタンス変調
音声サブキャリア 4.5MHz or 5.5MHz
終 段 FMC080802改
終 段 の 電 圧 10V
出 力 2W


送受信の切り替えリレ−にはオムロンのG4Y152Pを使い、基板には マキ電機のを使いました。
この基板はN型コネクタに直接ハンダ付け出来、2・4GHzまでは十分 使用可能です。
現在では「G4Y152P」は生産中止になっており、入手困難なので、同じ オムロン製の「G5Y−1」が使用出来ます。
基板もマキ電機で用意されているので、こちらを使用した方が良いでしょう。


スペアナの測定   スペアナの測定

中心は映像出力で左右はサブ音声キャリア出力(4.5MHz)の波形