24GHz帯のローカル発信器の実験を行いました。
この発信器は、昔流行した「ドレーク方式」と同様の構成で、マイコン等の制御を使わないシンプルな方式です。
VCO は 2GHz 帯を使用し、ロジックIC で制御しています。
基準周波数は 17MHz 帯で、2GHz VCO 出力をプリスケーラーで 1/128 に分周する構成です。
さらに、出力を 5 逓倍して 11GHz 帯を得ています。奇数倍の逓倍が強く出るため、ダイオード逓倍器を使用しています。
今回は専用ケースを製作し、17MHz 帯 TCXO も特注で製作しました。
TCXO(DC5V / 1.0ppm 以下)が完成したため、組み込み実験を行いました。
今回は 24GHz ローカル用として、11.370GHz となるように調整しています。
測定結果:
周波数:11370.0007MHz
出力:2.6dBm
フェーズノイズ:10kHz偏移で -85dBc
(測定には若干の誤差あり)
波形はスパン 100kHz で測定しています。TCXO のため 1ppm 以下でも周波数のふらつきが約 100Hz 程度発生します。
24GHz帯では数百Hz 程度の変動になる可能性がありますが、FM・SSB どちらも問題ないレベルです。
スプリアスはノイズレベル以下でほとんど見られません(性能の良い BPF を使用)。
電源は DC12V で約 150mA。内部は 9V・5V を使用し、3端子レギュレータは仮配線です。
7809 でも 78M09 でも動作に問題はありません。