1200MHz用LPFの測定
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先ほど紹介しました、1200MHzのパワーアンプですが、出力側にLPF(ローパスフィルター)を設けております。 1200MHz小型パワーアンプ基板 これは、2400MHz帯のデバイス(NE552R479A)を使用していますので、2400MHz帯でもゲインが有る為です。 勿論、入出力のマッチングは取って有りますので、それほどのゲインは有りませんが、スプリアスは気持ち悪いですよね! 楕円関数のLPFですが、かなりシャープに切れますし、通過損失も少ないので、パワーアンプには良いですね。 高周波用のデバイスは、かなりftが高く、1200MHzのアンプでも5GHz以上でかなりのスプリアスが出ることが多々あります。 通常のLPFですと、数段重ねますと必要帯域内(通過帯域)でのロスが非常に多くなりますので、楕円関数(周波数の違うLPFの合成みたいなもの)を使います。 そうしますと幅広い帯域で、スプリアスを抑えることが出来ます。 LPFは高い周波数ですと非常に小さなインダクタンスのコイルが必要になりますので、パターンで作るのが簡単です。 コンデンサー容量は5GHz程度なら、まだ大丈夫です。 もし、10GHz以上でしたら、パターンか立体構造になりますね、もう集中定数回路では難しいです。 ネットワークアナライザでLPFの測定をした結果です。 1295MHzでの通過損失:−0.28dB 2500MHzでの通過損失:−65.86dB 測定限界以下です!! |